【世界へ 日本テクノロジー】三菱電機の宇宙事業(3)
■巨大電波望遠鏡「アルマ」
■生命の起源探求 ゆがみ抑制
宇宙の謎に迫ることは、生命の起源を知ることにつながり、人類がどこからやってきたのかを把握する手がかりにもなる。大型望遠鏡は、そうした宇宙の謎に迫る上で不可欠な存在。その性能は日増しに向上している。三菱電機は、人工衛星以外にも、最新型の大型望遠鏡を手がけ、科学の発展をサポートしてきた。
予算の制約克服
標高5000メートルを超えるチリ北部のアタカマ砂漠。標高が高いだけに、空気が澄んでいて、空の青さがひときわ濃い。一方で空気は極めて薄く、息切れしやすいうえ、晴天率が高く、直射日光も強いので、つねにサングラスをかけていないと目にダメージを受けてしまう。
このアタカマ砂漠の一角に、巨大なお椀(わん)形のパラボラアンテナが66台も設置されている。配置の仕方によっては全体で直径18.5キロメートルと、東京の山手線内に匹敵する広さになる。世界最大の電波望遠鏡として知られる「ALMA(アルマ)」だ。