正式名称は「アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計」。英語の頭文字をとって、アルマと呼ばれるようになった。アルマという言葉には、スペイン語で魂という意味もあるという。
日米欧などが参加する国際プロジェクトとして2002年に建設がスタート。13年3月に本格運用が始まり、昨年6月には全66台がそろった。総事業費は約1000億円で、日本はその4分の1を負担している。
アルマは、天体の発するミリ波(波長1~10ミリ)やサブミリ波(0.1~1ミリ)の短い波長の電波をアンテナでとらえ、観測を行う。解像度は“人間の視力”にすると最大6000に達し、東京から大阪の一円玉が識別できるほどという。
このため、光学望遠鏡では観測できない暗黒星雲などを観測し、星や惑星が誕生する過程を知る上で威力を発揮すると期待されている。有機分子の観測にも適していて、生まれたばかりの「赤ちゃん星」の周囲で生命につながる化合物「グリコールアルデヒド」を発見するなど、すでにいくつかの重要な成果を上げている。