日本側のプロジェクトはなかなか国会承認を得られず、スタートが2年遅れたが、結局は一番乗りを果たした。
本格運用が始まった現在も含め「限られた予算の中で知恵を絞り、厳しい要求に直面するたびに『もう限界!』と悲鳴を上げながら乗り越えている」(大島プロジェクト部長)。
三菱電機には、早くも次のプロジェクトが待ち受けている。直径8.2メートルの反射式望遠鏡「すばる」のすぐそばに建設される口径30メートルの次世代超大型望遠鏡「TMT」だ。TMTの集光能力は「すばる」の13倍。昨年10月に起工式を終えており、予定通り建設が進めば2021年には完成するはずだ。
さらに、アルマの拡張も検討されている。
「続けられている原動力は使命感だと思う。国を背負っている以上、技術では妥協しない。日本代表のつもり」。川口主管技師長はそう力を込める。(井田通人)