■創業者の庇護から離れる限界点
--創業者で会長の勝久氏を取締役から外す理由は
久美子氏「会社は発展段階というか、わたしども1968年創業で45年たち上場は80年にしている。発展していく中で、どこかで創業者の庇護から離れなければならない限界地点が来る。創業者は人間なので永遠に経営することはできないが、会社は永遠に生きることが想定されるので、どこかで切り替えなければいけない。その切り替えをどの段階でしていくかが、大塚家具にとっては重要かつ難しい問題だと思う。イメージできると思うが、創業者のリーダーシップは非常に強い、カリスマ性を持って会社を引っ張っていく。これはその人独自の特別な能力だ。その能力を十分に生かす組織や人のあり方が作られる。創業者が一番効率よく引っ張れる組織が作られるが、創業者がいなくなったときに同じような人を探すのは不可能だ。そのときに強力なカリスマ性がない会社が瓦解(がかい)してはいけないので、組織全体が少しずつ変わっていくことが必要になる。その時間をどう取るかが、それが会社の命運を左右する。そういう意味でわたしがこの5~10年の間に一番考えなければいけないのは、この転換をスムーズにしていくことだ。わたしはこのタイミングがぎりぎりのシフトを始めるタイミングだと思う」