トヨタ、開発と生産の「壁」崩す 組織改革で“ひと味違う”車作り始動 (1/4ページ)

2015.4.25 07:00

開発部門と生産部門の“協働”の舞台となったトヨタ自動車本社工場内にあるパワートレーン共同開発棟(トヨタ自動車提供)

開発部門と生産部門の“協働”の舞台となったトヨタ自動車本社工場内にあるパワートレーン共同開発棟(トヨタ自動車提供)【拡大】

  • フロントバンパー部分に「狭小部塗装」という新技術でユニークなデザインを施したランドクルーザープラド(オプション装着車)

 メキシコや中国での新工場建設を決めたトヨタ自動車内で、組織改革と働き方改革による新たなモノづくりが、水面下で動き始めている。世界の自動車市場が1億台に向かって膨らんでいくなか、ひと味違うトヨタ車が誕生していく気配だ。

 「狭小部塗装」の誕生

 「『こんなもの、できるわけないだろ。生産現場のことをよく考え、設計をやり直せ!』と言って、開発から送られてくる図面をよくゴミ箱に捨てたものでした。ところが、最近は変わってきたのですよ」

 トヨタ自動車の生産技術部門の幹部は、こう話す。

 開発と生産技術のエンジニアとが、同じオフィスで一緒になって働く「働き方改革」を、トヨタが始めたのは2013年春から。本社工場内に建設された「パワートレーン共同開発棟」が“協働”の舞台だ。それ以前は「国道248号線には“見えない壁”があり技術(研究・開発)と生産とを遮っていた」とさえ言われていた。豊田市にあるトヨタの本社工場と研究・開発の総本山の間を国道248号線が分断するように走っているため、そう揶揄(やゆ)されたのだ。

 開発や生産、調達といった機能別の強さはトヨタの特徴だ。しかし、機能別の強さは半面で強烈なセクショナリズムを生む。縦割りの関係性は強く、横のつながりは希薄。国道を挟んだ両者は、それまでほとんど相いれなかった。

開発と生産技術とが同じテーブルで話し合いをもったことで誕生

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