3月発売の三菱電機「インスティック」は、掃除機に見えないスタイリッシュなデザインで、クリーナー本体を収納する充電台には空気清浄機も備えている。昨年発売された東芝ライフスタイルの「トルネオVコードレス」は今年3月には、1・9キロに軽量化した新型を投入した。
調査会社GfKジャパン(東京都中野区)によると、国内の掃除機の販売台数に占めるコードレス式スティック型掃除機の割合は、22年は約2%。ところが26年には約12%に伸びている。
ロボットの弱点補完も
人気の背景に、「シングル世帯や高齢世帯の増加がある」とみるのは、生活総合情報サイト、オールアバウトの家電ガイド、戸井田園子さん。「コードの電源への抜き差しや押し入れなどから出し入れする手間が省け、コンパクトで手軽な使用感。そこに高い吸引力が伴えば人気が出るのは当然」と話す。