ソフトバンクの決算会見で孫正義社長(左)から後継者候補に指名されたニケシュ・アローラ氏=5月11日、東京都中央区【拡大】
アローラ氏は今月19日にソフトバンクの副社長に就き、名実ともにソフトバンクのナンバー2となり、前日の18日には日本のヤフー会長職を孫氏から引き継ぎ、「ポスト孫」体制への移行が着々と進む。
孫氏は「ソフトバンクが成長の次の段階に踏み出すに当たって、その方向を定めるのをアドバイスしてくれる人物としてニケシュ・アローラ氏以外は考えられなかった」と絶大な信頼を寄せる。その証しとして「英語表記のプレジデントをニケシュに与える」と表明。一方で「もちろん私は引退するつもりはなく、これまで通り第一線で経営を継続していく」と語り、当面はトップとしてグループを率いるが、CEOの禅譲は意外と早いかもしれない。
ただ、そのためには「『第2のアリババ』を探さなければならない」と多くの市場関係者がみている。孫氏が投資した中国電子商取引(EC)最大手のアリババ集団が、米市場に上場したことで得た含み益は約5兆円。アローラ氏の当面の使命は、孫氏が今後の重点事業として掲げたインターネット市場でアリババクラスの「カネのなる木」を探し出すことだ。「最有力」とはいえ、結果が出なければ後継者として日の目を見ないこともあり得る。