「テレビで高視聴率になるのはバラエティ番組。それならアニメでバラエティ番組を作れば良い」。当初は子供向けを意識し、やがて親も子といっしょに楽しめるような過激さを持った内容にも織り交ぜて、これまでのキッズアニメとは違った面白さがあると周囲に感じさせた。「人形の首が飛ぶ回は、さすがにたくさんの抗議を受けた」が、それでも挑戦する姿勢は見せられたと振り返る。
こうした経験を踏まえ、日野社長はは「経営者とクリエイターが深く理解しあい、総合的な視野において判断できることが成功に繋がる」と、会場に集まったゲーム会社の経営者やゲームクリエイターにアドバイス贈った。さらに経営者に向けては「クリエイターを過保護にするな」とも。
開発を続けるか、止めるかを判断しなければならない案件が出た場合、そこでクリエイターに任せ続けた挙げ句、ヒットしなければクリエイターを辞めされれば良いという判断を日野社長はとらない。「しっかりと話して理解してもらう」。そのコミュニケーションが、結果として良質な作品を生み出す。
「ゲームが売れない中でレベリファイブがヒット作を出しているのは、クリエイターと経営陣が隔たりなく付き合っているから」。そう強みを説明し、最後に「なかよくしなさい」と訴えた日野社長。専横でも独裁でもなく、確固としたノウハウをバックに、しっかりを話し合いを行い、自分の考えに会社を染めていく“帝王経営”から、次代のヒット作が生まれてくるのかもしれない。