ゲームソフト大手のカプコンは17日、9月に国内で配信を始めたスマートフォン向けゲーム「モンスターハンターエクスプロア」のダウンロード回数が、今月上旬に300万回を超えたことを明らかにした。辻本春弘社長が産経新聞のインタビューに答えた。スマホで知名度を高め、年末商戦でゲーム専用機向けソフトの販売増を目指す。
同社はスマホ向けで、スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」のようなヒット作がなかったが、300万回はそれらに匹敵する数字。
モンスターハンターは自然の中でさまざまな怪物を狩るゲーム。平成16年に1作目が発売され、主にゲーム機向けでシリーズ累計約3300万本を売り上げた。「エクスプロア」は初の本格的なスマホ向けでダウンロードは無料。
今月28日には任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」向けに「モンスターハンタークロス」を発売予定で、年間250万本の販売を目指す。辻本社長は「スマホでモンスターハンターを多くの人に知ってもらい、音楽や映像に優れたゲーム機向けに誘導できれば、新しいビジネスモデルになる」と話した。