「伊勢丹メンズ館のお客様とのつながりを強めたり、お客様の利便性を向上させたりするのが真の目的。そう考えるとやらなければならないことが見えてくるし、コンテンツの内容もそういうものに集約されていく」(近藤氏)
藤縄氏は近藤氏と違った視線から成功の要因を分析する。
「システムだけではうまくいかない。ISETAN MEN’S netのPV数が伸びているのは、専任チームをつくって、自分たちで日々、コンテンツを更新していることが成功の大きなポイントです。システムとツール、人材、これがすべて組み合わさって初めてO2Oが実現される。一番失敗しやすいのは、専任チームを持たず、1~2人のスタッフが仕事の片手間に行うケース。伊勢丹さんのように自前でしっかりとしたチームをつくるか、さもなければ100%当社に任せていただいた方が成功する確率はグンと高くなる」(藤縄氏)
今後、取り組んでみたいこととして近藤氏は次のように話す。
「伊勢丹メンズ館が行うEコマース(EC)として、店頭で行われているような体験がEC上でも感じられるような、おもてなしを同期化するようなことができればいい。そのためにまず、ISETAN MEN’S netの情報発信を双方向で行えるチャット機能を追加したり、お客様に商品のレビューをしていただいたりといったような拡充を行っていきたい。その先にはお客様の声をモノづくりに反映するといった商品化の過程まで見据えていきたい」
伊勢丹メンズ館には足を運ぶ人が増えているのは、専任スタッフによるオウンドメディアの運営と優れたシステムという両輪があって初めて実現できているのだ。同店の取り組みに興味を持ったら、まずはISETAN MEN’S netアプリをチェック!である。
(ジャーナリスト 百瀬崇=文 澁谷高晴=撮影 三越伊勢丹=写真提供)(PRESIDENT Online)