【開発物語】「本当に必要な機能が入った小型パソコンを」…携帯性と利便性を両立 キングジム「ポータブック」 (2/8ページ)

2016.4.25 05:00

コンパクトな大きさで飛行機内でも場所を取らずに作業ができるポータブック

コンパクトな大きさで飛行機内でも場所を取らずに作業ができるポータブック【拡大】

  • 開発に約1年をかけたというスライド式の折り畳みキーボードは、計約2万回の開閉にも耐える
  • 汎用性のある端子を備え、コンパクトサイズながらモバイル機器としての実用性を高めた
  • 冨田正浩さん(前列中央)ら開発チームのメンバー。意見を交わしながらポータブックを磨き上げた
  • 折り畳むとA5サイズのポータブックは、女性のカバンにも楽々収納

 開発は当初から困難の連続だった。メーカー以外の企業がパソコンを製作する場合、設計を製品化してくれる製造委託先が不可欠だが、冨田さんが同年4月ごろから中国や韓国など約10社の製造委託企業に協力を呼びかけたところ、次々と門前払いを食ってしまう。それから数カ月は、依頼を断られてはネットなどで次の企業を探す、という日々が続いた。

 助け船は意外なところから現れた。新人社員の畑山優貴さんが同年7月、冨田さんのパソコン画面を偶然眺めた際、見覚えある企業が交渉リストにあるのに気づく。数週間前、担当者と名刺交換した台湾の製造委託大手「ペガトロン」だった。

 「冨田さん、この企業紹介できますよ」。畑山さんの仲介で交渉が始まり、約3カ月で製品仕様が固まった。

 製造委託先が決まった後も、コンパクト化の鍵となる折り畳み式キーボードの開発に約1年を要した。キングジムがペガトロン側に求めたのは「1日10回開閉しても5年間は壊れない」という計約2万回の開閉に対する耐久性。加えて、動きのスムーズさやキータッチの感触にも妥協しないという徹底ぶりで、ペガトロン側も音を上げかけた。

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