チーム最年長のソフトウエア担当の伊吾田文彦さんは、小型USB端子の活用を思いついただけでなく、スタートメニューに他のウィンドウズ10機種にはない「ステーショナリー」というジャンルを追加した。「パソコンでも文具会社としての視点を入れた」というアイデアだったが、こうした提案が次々と製品に採用された。
チームきっての“おしゃれ番長”として、ポータブックのデザインを磨き上げたのが、カスタマーサポート担当の渡部純平さんだ。キーボードのデザイン決定で、「ローマ字打ちならば仮名の刻印はいらない」とスタイリッシュな「USキーボード」の採用を提案したほか、アイフォーンなど米アップル製品をほうふつとさせる外箱や専用ケースのデザインも手掛け、他のメンバーから「自分たちにはできない発想」といわしめた。
また、メカ担当の平山昌俊さんは「製造を委託した台湾のペガトロンも、開発を通してチームになれた」と強調する。
冨田さんと平山さんがスライド式キーボード開発で台湾に足しげく通ったとき、台湾・蘇州にある現地チームのスタッフらと、現地の体育館でバスケットボールをしながら汗をかいた。1つのボールを追いながら、「開発チームとして、互いが同じ方向を向けるようになり、いい関係性の中で開発を進められた」(平山さん)という。