ASCIIブランドでIT関連情報を提供しているKADOKAWA(東京都千代田区)のアスキー・メディアワークスが始めたのは、「IoT&H/W BIZ DAY by ASCII STARTUP」というプロジェクト。Cerevoのような新興企業が製品やサービスを持ち寄って見てもらい、スタートアップに役立つセミナーも開いてこれからの企業やサービスを支援する。
3月28日に東京都千代田区のKADOKAWA富士見ビルで行われたイベントにも20社近くが参加。全世界からスタートアップ企業が集まるアメリカのイベント「サウス・バイ・サウスウエスト」で認められた、手のひらに収まるDJシステム「GO-DJ」を作ったJDSound(仙台市青葉区)は、新たに売りだそうとしているスピーカー付きのDJシステム「GO-DJ Plus」を提案して出資を募っていた。
ソニーから別れて、ノートPCやスマートフォンを製造・販売しているVAIO(長野県安曇野市)も参加。工場設備を使ってスタートアップ製品の製造を請け負うサービスを提案していた。素晴らしい試作品に資金が集まっても、製品を作るには設備が必要。VAIOならこうした部分を請け負って、スタートアップ企業を支援できる。イベントには、そんなクライアントを見つける意味もあって参加した。このイベントを含め、アイデア、製造設備、ファイナンスといった分野が“お見合い”できる場の需要は、今後ますます高まりそうだ。