「PHONON」米紙で「聖杯」と絶賛されたヘッドホン (4/5ページ)

2016.5.12 05:00

2015年に発売された「MobileHi-FiPhone4000」を愛用するハウスミュージックの巨匠、リル・ルイスさん(PHONON提供)

2015年に発売された「MobileHi-FiPhone4000」を愛用するハウスミュージックの巨匠、リル・ルイスさん(PHONON提供)【拡大】

  • 熊野功雄社長
  • PHONONの看板商品「SMB-02HEADPHONES」

 --難しさを感じたのはどういったことか

 「最初の頃は信頼して部品などの製作を任せた方から出来の良くないものが上がってくることも多く、販路に乗せてから初期不良品として相当数が戻ってきた。売れば売るほど赤字になり、一時は人間不信で数十キロやせてしまった。それでも、購入者の方からは温かく応援してもらえていたのでありがたかった。現在は東京・町田と台湾の企業に製作を任せているが、工場生産を軌道に乗せるまでが大変だった」

 --今後の展開は

 「音響機器は実際に聴いてもらえないと価値が伝わらないため、海外でもより気軽に試聴をしてもらえる環境をつくっていきたい」

 --新たな商品のアイデアは

 「ラジカセ(ラジオカセットレコーダー)サイズのスピーカーだ。持ち運びができるラジカセサイズの音響機器は十数年前から進化しておらず、いまだにその頃の製品を探して買う人が多い。現在は国内のトップレコーディングエンジニアとコラボレーションして、キーボードの演奏の音源とともにラジカセを『再生デバイス』として売る話が進んでいる。演奏されたその場で聴き手が得た瞬間の感覚を、そのままどこでも共有できるような音響機器を作ってみたい」

                  ◇

【プロフィル】熊野功雄

 くまの・いさお 高校中退後、大検取得。フリーランスを経て、1996年に大手音楽制作会社に就職。約5年後に独立し、フリーで音質や音圧、ノイズの最終調整を行うマスタリング業務に携わる。2010年にPHONONを創業。海外で音楽家としても活動する45歳。東京都出身。

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