
シーテックの会場で公開されたオムロンの卓球ロボット【拡大】
◆脳・心血管疾患ゼロへの挑戦
こうした“自ら考える機械”は、人の行動、特にミスを防ぐための支援などにも活用されつつある。今年6月に発表した「ドライバー運転集中度センシング技術」は、画像センサーなどで得た膨大なデータベースをもとに、AIが運転者の集中度を判断する。ディープラーニングと呼ばれる“学習”を機械自らが積み、高い精度で事故の防止に貢献しようというものだ。
一方で同社は、センサー技術の高度化にも余念がない。
46個のセンサーを一列に並べ、半導体や集積回路技術などを結集して開発した独自の圧力センサーを活用するなどして、手首だけで1拍ごとの血圧値を測定する技術を確立した。
今後こうした技術を実用化し、脳・心血管疾患の発症ゼロに向けて挑戦するという。
「オムロンには、さまざまなセンサーやコントローラーの組み合わせから得られるデータの強みとそれを活用するための膨大なノウハウがある」(宮田喜一郎・執行役員常務)
“知恵を与えられた機械”による社会の課題解決。そんなオムロンの挑戦がいよいよ本格化する。