
緑の習慣の開発エピソードなどについて語る武田薬品工業の高濱仁彦氏(左)ら【拡大】
≪FROM WRITER≫
今回の取材で私が関心を抱いたのは、武田薬品工業が提唱する「セルフケア」だ。
「健康維持の源は食事を中心とした日頃の生活習慣」と考える武田薬品にとって、現代人の偏りがちな栄養バランスを改善すると期待されるミドリムシは理想的な素材だったという。ミドリムシを健康食品として世の中に提供することで、自分で自分の健康を管理するセルフケアにつながれば、という思いがあった。
病気の症状は表れていないものの、病気に向かいつつある状態を「未病」といい、体の不調を改善する考え方がある。神奈川県では2014年1月に「未病を治すかながわ宣言」を発表。三菱地所は、自社の開発したビルに肩こりや腰痛を改善するための運動指導などを売りにしたフィットネスジムを開業しており、自治体や企業が注目している。
セルフケアや未病への対策は、国の財政を圧迫している医療費の高騰という問題に対する解決策の一つでもある。健康を保つことへの努力を怠ってはいけない、と肝に銘じた。(鈴木正行)
◇