経済産業省も「欧米に比べて技術開発やビジネスモデルで遅れている可能性がある」として、10月に3Dプリンターの活用法などを有識者が議論する研究会を発足。産業利用の普及に向けた課題などを洗い出し、官民の取り組みに生かす。
今回取材で訪れたレッドアイ社には、茂木敏充経済産業相も7月に足を運んで視察している。茂木氏は「もの作りの現場は大きく進化している」と感銘を受け、安倍晋三政権の今後の成長戦略に役立てていく構えを見せている。
また、中国でも3Dプリンターの利用が急拡大しており、航空や自動車など幅広い産業で普及が進む。16年には米国を抜いて世界最大の市場になるとの予測もあるが、「模倣品が一層横行するのではないか」と懸念する声もある。
一方で、技術革新が飛躍的に進んだ3Dプリンターだが、製品によっては造形に時間がかかり大量生産には適さないなど克服すべき課題もあり、今後さらなる進化が期待されている。