《一気に質問を受け付けた後、15分以上話し続けた安藤氏は「今までのことはだいたい話したと思いますが、ありましたらどうぞ」と報道陣に質問を促す》
--他の審査委員の取材をすると、コストの議論をほとんどしていなかったと認識している人がほとんどだった。コストの議論は十分だったと思うか
安藤氏「実際にはアイデアのコンペなんですね。こんな形でいいなあというコンペなもんですから、徹底的なコストの議論にはなっていないと思いますよ。なぜならばそれほど図面がきっちりあるわけじゃないですから。そういうふうに私は思っています」
--デザインを選んだ際、どのような価値、レガシーを残してほしいと思って選んだのか
安藤氏「レガシーというより、とにかく日本がこの時期にこれを造ったんだというくらいの気持ちで選ぶのがいいんじゃないかと、私1人の意見じゃないがそう思った。もう1つは、かなり形態的に個性がありますが、今はコンピューターの時代なので、この時代しかできない建築があると思うんです。1964年の五輪の時代とは違って、コンピューターで徹底的に解析することによってできあがる美しい建築があるだろうと私は思っていた」