□ジャーナリスト・田原総一朗氏
□タレント・春香クリスティーンさん
■今こそ感情論を乗り越え 論理的・建設的な議論を
■「危険だから反対」では前に進まない
エネルギーは国民の暮らしや経済・産業を支える重要な基盤だが、原子力にしろ再生可能エネルギーにしろ、その活用にあたってはそれぞれメリット・デメリットがある。今回の原発再稼働をめぐっては賛成・反対の二項対立に陥りがちで、議論をしても平行線をたどることが多い。これをどう解消していくべきか。ジャーナリストの田原総一朗氏にタレントの春香クリスティーンさんが聞く。
■国民の不安解消のため政府は説明を
春香 国はエネルギーミックスにより、将来にわたって原子力を活用していくことを示しましたが、国民の間には原発の再稼働に否定的な声も目立ちます。このように、原発再稼働をめぐっては国の政策と国民意識の違いが浮き彫りになっています。なぜでしょう。
田原 原発の最大の問題は、政府が総合戦略を持っていないことにあると思います。エネルギー問題にかかわっているのは経済産業省、文部科学省、環境省などですが、完全な縦割り行政で責任体制が明確になっていません。今後、原発再稼働を始めとする日本のエネルギー戦略をどう進めていくのか、政府は国民と向き合って将来を見据えた総合戦略を決めていかなければならないのに、現在は省庁の枠を超えたエネルギー対策の組織がないのです。とにかく縦割りで各省庁間の話し合いができていないから、そこに総合戦略など出てくるわけがない。
春香 責任の所在が分かりづらくなっているんですね。