【原発再稼働と日本のエネルギー】対談インタビュー この人に聞く(下) (5/8ページ)

2015.10.15 05:00

田原総一朗氏

田原総一朗氏【拡大】

  • 春香クリスティーンさん

 田原 原発は危険だと言う。では、何が危険なのかという話です。福島第一原発の場合、貞観地震(869年)の際に福島には大きな津波がきたということがわかり、検討している最中に地震が起きてしまった。冷却装置や自家発電装置が高台に設置されていれば問題はなかったのに、それが地下に設置されていたため、津波により全電源喪失という事態に陥ったわけです。竜巻が多く発生する米国では高台に自家発電装置を置くのは危険で、地下に設置するのが一般的です。福島第一原発も米国に倣って自家発電装置を地下に設置していたから、津波で水を被ってしまった。いま振り返ると、そのような問題はたくさんあります。原発に反対する人もなぜ事故が起きたのか、どこに問題があったのかをきちんと点検しなければいけない。原発は潜在的に危険だから反対、では議論は前に進みません。

 春香 なぜ原発事故が起きたのか、そこにどのような問題があったのかを点検してから、賛成・反対の議論をすべきということですね。

 ◆無責任なマスコミ 報道も大きな問題

 田原 僕は原発を巡るマスコミ報道にも問題があると思う。だいたいマスコミは無責任ですよ。川内原発が再稼働する前は、連日のように反対、反対と書きたてたのに、再稼働したらあまり報道しない。この間の安保関連法案も同じです。大半の新聞社は法案反対を主張していました。国会を取り巻く大きな反対デモもあり、マスコミも大きく取り上げていましたが、法案が成立してしばらくすると、すっかり忘れたようになる。その辺が日本の報道の問題点だと思います。

 春香 確かにそうですね。物事が決まった後のチェック機能を果たすことも大切ですよね。

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