人生の最期の“意思表示” 事前書面に賛成8割も、作成5%止まり (3/5ページ)

2014.4.12 12:05

 ■本音は自宅、家族に遠慮 サービスと実体験が必要

 昨年末、この欄で滋賀県東近江市の永源寺地区を取り上げた。自宅で亡くなる人が4~5割に上る地域だが、永源寺診療所の花戸貴司医師によると、事前に書面を用意している人はほぼいない。紹介し切れなかったエピソードを交えてお伝えする。

 昨年秋、肺がんの男性患者(72)宅で診察を終えた花戸医師は、こう話し掛けた。「抗がん剤でがんを減らすのは難しいと思う。がんがあっても、せきを止めるとか、息苦しいのを止めるとか、痛いのを止めるとかはできると思う」

 男性は隠さず話してほしいと求め、淡々と言った。「余命の治療はしてほしくない。歩けんようなったら、できるだけ静かに家にいたい。覚悟もしてますんで」

 花戸医師が「最期が近いようになったら、どこで最期がいい?」と問うと、日頃は「家がいい」と言う男性が、こう答えた。「最期は病院がいいかもしれん」

 間を置いて、花戸医師が声を掛けた。「おばさんや息子さんには負担がかからんように、ぼくが往診したりとか、ケアマネジャーさんが調整したりとかしてくれると思う」

「最期は病院で…」は“家族への遠慮から”発している

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