書店には「マイナンバー」関連の書籍がずらりと並んでいるが…【拡大】
潮目を変えたのは2007年5月に発覚した「消えた年金記録」問題だ。納付記録はあるものの、持ち主のわからない年金記録が約5000万件もあることが明らかになり、記録を管理する社会保険庁が糾弾された。宙に浮いた年金記録を照合する作業は困難を極め、ひとりひとりの情報をきちんと管理するしくみが不可欠だということが次第にコンセンサスになっていった。
年金記録にマイナンバーを導入すれば、名前や住所が変わっても本人と確認できる。住民票や所得証明などの関連情報も番号から得られるので、年金の受給者は必要書類を役所を回って集め、届け出や申請をする手間を省くことができる。当面のメリットはこれぐらいだ。しかし、マイナンバーの底力はこれだけではない。