高齢化社会のセックス事情 「死ぬまで男と女」「生きている」生命を実感 (7/10ページ)

2015.10.31 17:20

 男性の熟年事情について岡野氏はどう見ているのか。

 「仕事やパートナー、子どもなど多くのものを獲得してきた若い頃と異なり、男性は60歳を過ぎて仕事を失い、自分の人生と向き合うわけです。子どもの独立や配偶者との死別など『喪失期』に入りますが、企業戦士として生きてきて枯れて終わりたくない、もう一度、青春を取り戻したいと思う人も出てきます。女性と知り合い『おれはまだ大丈夫。女を喜ばせられるんだ』と自信をもてることが嬉しいのでしょう」

 異性に心がときめき、セックスにまで結びつけば、積極的に生きる意欲が湧き、生活に張りが出てくるのも事実。「性は若者や子づくり世代の特権だと考えがちですが、性は生まれてから死ぬまで、人間にとってかけがえのないもの、生きるエネルギーなのです。性は生のマグマともいえるでしょう」と話すのは日本家族計画協会理事長で同クリニック所長の北村邦夫氏だ。

 「セックスには3つの側面があります。1つ目は生殖。子どもをつくるための性。2つ目は連帯で、触れ合いを大事にする性。3つ目が快楽です。男性や閉経を迎えて妊娠に関わらなくなった女性の性行為には、連帯や快楽が非常に強く表れます」

そして挿入できない時期がきても…

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