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被災地ボランティア学生座談会(上) 自分たちの居場所に「帰る」 (3/4ページ)

2013.7.12 15:15

「被災地に行く?帰る?」をテーマに開かれた学生ボランティアらによる座談会=2013(平成25)年6月27日、東京都港区赤坂の日本財団(日本財団撮影)

「被災地に行く?帰る?」をテーマに開かれた学生ボランティアらによる座談会=2013(平成25)年6月27日、東京都港区赤坂の日本財団(日本財団撮影)【拡大】

  • 震災直後から被災地ではがれき撤去などのボランティアに多くの学生が参加した=2011(平成23)年4月30日、宮城県気仙沼市(日本財団撮影)
  • 宮城県気仙沼市唐桑町
  • SANKEI_EXPRESS__2013(平成25)年7月7日付EX(22面)

 1年間、気仙沼に滞在していた根岸さんは「漁師さんたちや直売所のおばあちゃん、仮設住宅の方々、たくさんの人に出会い、話す言葉ひとつひとつにひかれた。家族のように温かい場所ができて、『早く帰ってこい!』と言ってくれる人が増えた。滞在し始めた頃には考えられなかった」と、振り返った。

 また、地元の漁師さんとの交流を通じ、第一次産業の衰退を肌で感じたという。「実際に第一次産業に従事する人の話を聞き、生活に触れることで、今まで教科書の中でしか知らなかった問題を、初めて身近に感じることができた。東京での大学生活には、社会と関わっているという実感がなかった」と、根岸さんは言う。

 「東北にすら一度も行ったことのない学生も参加して、コンサートを開くのは簡単なことではなかった。でも、実際に被災地に行って、自分たちができることをするのは、いわばフィールドワークのようなもので、社会との接点が生まれた」と、私も話した。

 勝山さんは「実際に現地に行って、何キロも流された大型船や、更地になった家の跡を目の当たりにすると、長期滞在しなければできないことがあると感じた。東京にいると、自分の中でも風化してしまいかけていた」と話し、現場で感じることの大切さを訴える。

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