TPAは、米国が他国と結んだ通商協定について大統領が議会に修正を許さず、批准に賛成か反対かだけを問える権限のことだ。政府が格段に通商交渉を進めやすくなるため「ファスト・トラック(追い越し車線)」とも呼ばれるが、相対的に影響力が下がる議会の反発から2007年に失効した。
足取りの重いTPP交渉の加速に向け、オバマ政権はTPA復活を議会に求めている。フロマン氏も「超党派でTPAを支持してほしい」と訴える。
だが、下院の与党民主党の150人以上の議員は11月13日、オバマ大統領に書簡を送り、TPA復活へ反対を表明するとともに、TPP交渉にあたり議会と十分協議するよう求めた。ロサ・デラウロ議員(70)は「政府はTPAで議会をTPP交渉から排除しようとしているのではないか。ファスト・トラックには反対だ」と眉をつり上げる。
超党派で復活反対
前日には野党共和党の下院議員22人も「貿易に条件を設ける権限は議会に認められている」と同様の書簡を大統領に送付。超党派でTPA反対ののろしを上げた格好だ。