通商戦略の新たな潮流となりつつある「巨大自由貿易協定(メガFTA)」の先駆けとしてTPPの成否は、世界の貿易体制に大きな影響を与える。米国の勢力拡大を警戒する中国は日中韓FTAに積極的だが、日本にとっては「TPPが牽引(けんいん)役になる」(経済産業省幹部)との重要性は変わらない。米国と新興国の対立が深まる中、日本も難しいかじ取りを迫られる。(シンガポール 会田聡/SANKEI EXPRESS)
【環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の主な交渉分野の状況】
分野 : 内容
≪最難航≫
物品市場アクセス : 関税の削減や撤廃
原産地規則 : 関税減免の対象となる産品の基準
政府調達 : 公共事業発注のルール
知的財産 : 模倣品や海賊版対策
競争政策 : カルテルなどの防止、国有企業の扱い
環境 : 貿易や投資促進のために環境基準を緩和しない