ボストンレッドソックスの上原浩治さんにインタビューしたとき僕にはひとつのミッションがありました。水曜日のパートナー森永卓郎さんに頼まれた上原さんのサイン。それも「お菓子のウエハース」のパッケージにと言うのです。森永さんはダジャレサイングッズのコレクター。「ウエハラ」だから「ウエハース」だそうです(笑)。恐る恐るウエハースを差しだすと、上原さんはニコニコしながらサインをしてくださいました。実は上原さんも選手のサインのコレクターだということを元阪神タイガースの桧山進次郎さんから2日後に聞いて妙に納得。
ちなみにメジャーリーガーのサインといえば、僕が大好きなボブ・グリーンのコラムのひとつ「サインは10ドル」のエピソードに、野球ボールにサインを欲しいと頼んできた11歳の少年に名選手ウィリー・メイズが「サインは10ドルだ」と心ない言葉を吐くシーンがあります。「サインひとつが何ドル」という感覚はメジャーリーガーにとって普通なのかも、と思ったのは上原さんに密着したドキュメントを見たから。単身赴任先のビジネスホテルのベッドの上で何枚ものシートに黙々とサインをして「これで300ドルゲットね」と笑い、「これも大切なお仕事だよ」と話すシーンがあったからです。だからこそ嫌な顔ひとつせず「おねだり中年」の森永さんにサインをくださったことがうれしくて、ますます大好きになりました。きっと森永さんと同じコレクターイズムをお持ちなんですね。