初めて出演したフジテレビ系の月9ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」で、剛力彩芽(21)は心機一転、長かった髪をベリーショートにしてみせた。元気で明るく、キュートな笑顔が印象的な剛力の、ボーイッシュなイメージはこのとき出来上がったものだ。「『髪形が似合わなかったらどうしよう』と不安もありましたが、ここからすべてが始まった感じです」
そんな剛力が枢(とぼそ)やな(29)の人気コミックを実写映画化した「黒執事」(大谷健太郎、さとうけいいち共同監督)で演じたのは、訳あって男装し、女性であることを隠して生きることになった巨大企業「ファントム」の若き経営者、幻蜂汐璃(げんぽうしおり)だ。
汐璃は、女王の密命を受けて解決困難な事件の処理を請け負う貴族の末裔。幼き日に遭遇したある事件の復讐を遂げるため、命と引き換えに悪魔の執事、セバスチャン(水嶋ヒロ)と主従契約を結んだ。そんなある日、2人は女王から各国大使館員の「連続ミイラ化怪死事件」の解決を言い渡され…。