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【冷凍食品に農薬】フード・テロ 犯行手口の解明不可欠 (1/4ページ)

2014.1.26 08:30

アクリフーズ群馬工場の内部。商品の包装がほぼ完了し、外袋に穴や傷などがないかを従業員が確認している=2012年12月5日(冷食タイムス提供)

アクリフーズ群馬工場の内部。商品の包装がほぼ完了し、外袋に穴や傷などがないかを従業員が確認している=2012年12月5日(冷食タイムス提供)【拡大】

 アクリフーズ群馬工場の農薬混入事件で、群馬県警は1月25日、工場に勤務する契約社員の男を逮捕した。阿部利樹容疑者は容疑を否認しているが、待遇に不平不満を漏らしていたとも。「フード・テロ」はどうやって行われたのか。消費者の不安を解消するためにも、混入方法の解明が不可欠だ。

 「不審な男がいる」

 きっかけは1本の110番通報だった。アクリフーズ群馬工場から東南へ30キロ余りにある埼玉県幸手(さって)市内の駐車場から架電されていた。1月24日午後8時ごろ、通報を受け、埼玉県警の捜査員が自転車を持ってうろついていた男に声をかけた。すぐに、15日に捜索願が出ていた阿部利樹容疑者(49)と判明する。

 阿部容疑者は軽装で、着替えなど約10日間の“逃亡”に必要となりそうな所持品はなかった。2005年10月から群馬工場で勤務していた阿部容疑者は今月(1月)14日から行方不明となっていた。阿部容疑者は昨年(2013年)10月3~7日、4回にわたり、「チーズがのびーるグラタンコロ!」「チーズがのびーるチキンナゲット」「とろーりコーンクリームコロッケ」などにマラチオンを混入したとされる。いずれも大人から子供まで広く人気がある商品が狙われた。

「包装室」で混入か

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