アクリフーズ群馬工場の内部。商品の包装がほぼ完了し、外袋に穴や傷などがないかを従業員が確認している=2012年12月5日(冷食タイムス提供)【拡大】
出荷した商品から農薬が検出されたアクリフーズ群馬工場には2005年10月から勤務し、一貫してピザ生地などの製造を担当していた。同僚の男性は「よくしゃべる人。休憩時には他の製造ラインに顔を出していた」と話す。
契約社員だったためか、給与について愚痴をこぼすこともあった。昨年(2013年)夏も同僚にボーナスの額を尋ね、自分の方が低いことを知ると「やってられない」とつぶやいたという。周囲から仕事のことで注意され、大声で言い返すこともあった。
自宅の近所ではクワガタムシやカブトムシを熱心に世話する昆虫好きで知られた。近くの男性(60)は息子が小学生のころ、阿部容疑者からクワガタをもらったことを覚えている。「クワガタを求めて海外まで足を延ばしたと聞いた」と話す。
使っていた大型スクーターにはスピーカーが取り付けられていた。通り掛かった男性(75)が「すごいですね」と声を掛けると、得意そうな表情を浮かべたという。(SANKEI EXPRESS)