【KEY BOOK】「ガルガンチュアとパンタグリュエル」第5の書(フランソワ・ラブレー著、宮下志朗訳/ちくま学芸文庫、1680円)
ラブレーが死んだのちの1564年に出版された。そのためラブレーの草稿に別人が書き加えたものではないかとも言われる。結論。ともかくもこの大作は世界最大の暴走作品だ。それも並大抵ではない。よほどの覚悟をもって読まないと、突き放される。だからこそ古稀を迎えた者として、本書を奨めたのだ。(編集工学研究所所長・イシス編集学校校長 松岡正剛/SANKEI EXPRESS)
■まつおか・せいごう 編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。80年代、編集工学を提唱。以降、情報文化と情報技術をつなぐ研究開発プロジェクトをリードする一方、日本文化研究の第一人者として私塾を多数開催。おもな著書に『松岡正剛千夜千冊(全7巻)』ほか多数。「松岡正剛千夜千冊」(http://1000ya.isis.ne.jp/)