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【Q&A】万能「STAP細胞」 酸性液に浸し初期化 仕組みは謎 (2/4ページ)

2014.2.3 11:10

理化学研究所が作製した新型の万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の塊(理化学研究所提供)

理化学研究所が作製した新型の万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の塊(理化学研究所提供)【拡大】

  • 新たな万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の作製方法=2014年2月2日現在
  • 新たな手法で作られた万能細胞「刺激惹起(じゃっき)性多機能細胞(STAP(スタップ)細胞)」作製のイメージ=2014年1月30日発表
  • 新たな手法で作られた万能細胞「刺激惹起(じゃっき)性多機能細胞(STAP(スタップ)細胞)」とiPS細胞(人工多能性幹細胞)の違い=2014年1月30日発表

 Q どう違うの?

 A ES細胞は生命のもとになり得る受精卵を壊して作るため、批判もあります。iPS細胞は、皮膚などの細胞に遺伝子を外から入れて作り、生命倫理の問題を解決しましたが、がん化する恐れがあります。STAP細胞は、受精卵を壊す必要はない上に、遺伝子を操作しないため自然に近く、がんになる危険性も低いとみられています。iPS細胞では胎盤はできませんが、STAP細胞は胎盤を含むあらゆる細胞になる可能性があります。iPS細胞やES細胞の作製より、手順が簡単で効率良く作れる利点もあります。

 Q どうやって作る?

 A 白血球の一種であるリンパ球という細胞を、酸性、アルカリ性の度合いを示すpHが5.7程度の弱い酸性の液に約30分浸した後、培養します。死ぬ細胞も多いのですが、生き残った細胞はSTAP細胞になりました。酸というストレスにさらされたことで変化したと考えられます。物理的な圧力をかけたり、毒にさらしたりといった他のストレスでも作れました。白血球だけでなく、脳や皮膚、筋肉などの細胞からも作ることもできます。

直ちに再生医療につながるとまでは言えない

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