Q どう違うの?
A ES細胞は生命のもとになり得る受精卵を壊して作るため、批判もあります。iPS細胞は、皮膚などの細胞に遺伝子を外から入れて作り、生命倫理の問題を解決しましたが、がん化する恐れがあります。STAP細胞は、受精卵を壊す必要はない上に、遺伝子を操作しないため自然に近く、がんになる危険性も低いとみられています。iPS細胞では胎盤はできませんが、STAP細胞は胎盤を含むあらゆる細胞になる可能性があります。iPS細胞やES細胞の作製より、手順が簡単で効率良く作れる利点もあります。
Q どうやって作る?
A 白血球の一種であるリンパ球という細胞を、酸性、アルカリ性の度合いを示すpHが5.7程度の弱い酸性の液に約30分浸した後、培養します。死ぬ細胞も多いのですが、生き残った細胞はSTAP細胞になりました。酸というストレスにさらされたことで変化したと考えられます。物理的な圧力をかけたり、毒にさらしたりといった他のストレスでも作れました。白血球だけでなく、脳や皮膚、筋肉などの細胞からも作ることもできます。