≪「想定外。目からうろこ」の発見≫
理化学研究所のチームによる新たな「万能細胞」作製法の発見に、共同研究を進めてきた同僚は興奮を隠さず、今後の研究進展に期待を膨らませた。
「想定外のインパクト。目からうろこ」
幹細胞研究の第一人者で、当初は研究に疑問を持っていたという理研の笹井芳樹発生・再生科学総合研究センター副センター長(51)は、新発見に接した驚きを率直に表現した。
研究を主導した小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダー(30)を「高い実験力と(先入観などに)とらわれない発想力がある」と持ち上げ、「分化という概念を考え直さないといけないくらいのコペルニクス的転回だ」と評価した。
マウスにSTAP細胞を移植する重要な実験を受け持った共同研究者の若山照彦山梨大教授(46)は、成功につながる結果が得られた瞬間を「できないだろうと思っていたので、ものすごくびっくりした。ありえないことが起こったと思った」と笑顔で振り返った。(SANKEI EXPRESS)