事業に携わる約1100人のうち250~300人は長野県安曇野(あづみの)市に拠点を置く新会社に移り、残りは希望退職や配置転換を進める。「バイオ」ブランドは新会社が継続する。
平井一夫社長は記者会見で「集中と選択ができているエレクトロニクスビジネスを目指す」と述べた。(SANKEI EXPRESS (動画))
≪名門企業独り負け 技術力とブランド力過信≫
ソニーの“独り負け”が鮮明だ。日立製作所など他の電機大手が好業績を上げるなかでの赤字転落。パソコン事業の売却とテレビ事業の分社化は、かつて「技術のソニー」と称された名門企業の凋落(ちょうらく)を象徴している。
「この規模の構造改革はここで打ち止めにしたい」
平井一夫社長は2月6日の記者会見で、赤字転落は人員削減に伴う多額の「構造改革」費が主要因との認識を示し、今回の業績の下方修正を再生への踏み台とする考えを示した。