【牧野直子の健康ごはん】
「ポークチャップ」ですが、豚肉(ポーク)のケチャップ煮が名前の由来だと思っている人が多いようですが、そうではありません。豚の骨付きあばら肉をソテーし、甘辛いデミソースで煮込んだアメリカ料理「ポークチョップ」がなまった呼び名なのです。ちなみに「チョップ」は「たたき切る」という意味で、あばら肉を分けるときに包丁でたたき付けるように切るところから由来しているそうです。
今回の料理は、豚こま肉でリーズナブルに簡単にできる「ポークチャップ風」。バターライス、クレソンを添えれば、おもてなしごはんにも。明日のバレンタインディナーにおすすめです。
豚肉は良質タンパク質源でビタミンB1が豊富。1食分で1日に必要なビタミンB1の約2/3が補えます。豚肉の中でももも肉やヒレ肉など、脂肪が少ない部位に多く含まれます。
ビタミンB1は、ごはんやパンなどに多く含まれる炭水化物をエネルギーに換えるときに必要なビタミンです。このエネルギーは体を動かすために使われますが、脳にとっては炭水化物が唯一のエネルギー源になるので、炭水化物+ビタミンB1の組み合わせは「脳力」アップに欠かせません。ビタミンB1は豚肉のほかに、豚肉の加工品(ハムや焼き豚)、レバー、うなぎやたらこ、紅鮭などに多く含まれます。