最後でもある2度目の五輪。日本人トップの8位にもうれしさはなく、演技後は涙が頬をつたった。「最後は気持ちよく終わりたい」。この日の悔し涙を歓喜の涙にかえてみせる。(田中充/SANKEI EXPRESS (動画))
≪ロシア「2番手」 会心の演技≫
「前回女王」の独走を許さない。SP首位の金妍児(キム・ヨナ)を2位のソトニコワが0.28、3位コストナーが0.80とわずかな点差で追う。
女子のロシア勢初優勝へ望みをつなぎ、大喝采を浴びたのは17歳のソトニコワだ。ロシア選手権を制しながら、五輪では急成長したリプニツカヤの陰に隠れていた「2番手」が、技術点では金妍児を上回った。会心の演技を終えると、感極まって「すごくいい滑りができた。高い技術点が出てうれしい」。ガッツポーズにも力がこもった。
地元五輪を目指す若手として台頭したが、1月の欧州選手権で15歳のリプニツカヤに敗れ、今大会の団体では出番がなかった。その悔しさを晴らす好発進だった。