【アメリカを読む】
中世の大航海時代。スペインのイサベル女王の支援を得て大西洋を渡った探検家コロンブスは、1493年11月にカリブ海の大アンティル諸島の一角に浮かぶ美しい島にたどり着いた。あまりの絶景にコロンブスが感嘆したスペイン語で「豊かな港」を意味する「プエルトリコ」が島の名前となった。
カリブ海の保養地として世界的にも有名な米自治領プエルトリコが財政破綻の危機に直面している。産業の低迷で長く続いた不況により債務が膨張し、公債の信用も暴落。市場や米メディアでは「第2のデトロイト」と懸念する声が上がり、金融市場にも不安が広がっている。
「第2のデトロイト」
コロンブスによって発見されたプエルトリコの歴史をもう少しおさらいすると、1898年の米国とスペインの米西戦争の結果、スペインから米国の植民地に変わり、1952年には米自治領に昇格した。やがてプエルトリコは、コロンブスも感嘆した自然の美しさを最大の武器とし、全米屈指の、いや世界でも人気のリゾート地として発展を遂げることになる。