S&Pは、プエルトリコの資金調達の手段が限られ、「中期的に流動性の確保が厳しい状況」と指摘。一段の格下げもありうると懸念。フィッチは膨大な公的債務などを格下げの理由に挙げ、見通しも「ネガティブ(弱含み)」で一段の格下げもあり得ると警告している。
プエルトリコ政府は格下げに対し、「失望した」と反発。さらにプエルトリコ政府も手をこまねいているわけではなく、リストラに着手している。昨年(2013年)末に公立学校の年金給付を削減する社会保障改革を断行。米投資銀行やヘッジファンドと接触し、近く大規模な債券の発行も検討中と伝えられている。
ただ、財政緊縮には公務員などの反発が強く、投資家の信用が急落する中で緊急の債券発行に踏み切っても、思うように資金が調達できるか不透明だ。
破綻なら世界経済に激震
最悪の場合は財政破綻が現実味を帯びるが、連邦破産法の適用で債務圧縮が可能なデトロイトと違い、自治領のプエルトリコは破産申請はできない。そのため、いざ破綻となっても、「債務再編は複雑さをはらむ可能性が高い」(英紙フィナンシャル・タイムズ)とされる。