キエフ大学に通う女子大生のアリョーナさん(20)は「クリミアはウクライナの領土。母なる大地を守るために戦う」と語り、男子学生のアンドリイさん(23)も「侵略者が勝てた戦争はない。どんなに長く苦しい戦いでもパルチザン闘争に持ち込み、必ず勝利する」と力を込めた。
急を告げるロシア軍の動きに、ウクライナでは、正規軍だけでは対応できないとして、有志を募って軍備を購入し、愛国団体による市民防衛隊を結成しようという声も上がっている。
「露は地獄の扉開く」
一方、そうした隣国との戦争ムードに不安を抱いているのは、ロシア出身の住民らだ。ウクライナ人の夫を持つナタリアさん(25)は、ウクライナでロシア系住民が差別を受けたり、暴行されたりすることはないと、ロシアの家族に電話でいくら説明しても理解してもらえないと嘆く。
キエフ中心部で3カ月間にわたって反政権デモを続けたビジネスマンのオレグさん(49)は、「クリミアが簡単におちると判断したプーチン(露大統領)は大きな過ちを犯した。ロシアは自ら地獄への扉を開くことになるだろう」と語った。(キエフ 内藤泰朗/SANKEI EXPRESS)