ロシア通信によると、ウクライナ新体制支持派と親ロシア派の住民の間で対立が高まっているウクライナ南部クリミア自治共和国のシンフェロポリで2月27日、行政府と議会が銃で武装した一団に占拠された。
集団はロシア語を話すとされる。占拠された建物にはウクライナ国旗に代わり、ロシア国旗が掲げられ、出入り口にはバリケードが設けられた。周辺には警官隊が集結し、にらみ合いが続いているもようだ。けが人は出ていない。
クリミアではロシア語を話す住民による自警団的な組織が作られ、シンフェロポリに向かっているという情報もあり、大きな衝突が起きる可能性もある。
自治共和国議会前では、26日もロシア国旗を持った住民ら数千人が「クリミアはロシアだ」と叫び、新政権派の市民が「クリミアはウクライナだ」と対抗し応酬。警官隊が両者間に介入するなど緊張が高まっていた。