ウクライナ・クリミア自治共和国のシンフェロポリ【拡大】
黒海に面するクリミア半島は冬季五輪が行われたソチに近く、旧ソ連時代の1954年にロシアからウクライナに帰属変更され、ソ連崩壊を受けてウクライナの自治共和国となった。現在も半島の主要都市セバストポリにロシアの黒海艦隊が基地を置き、親露感情が強い。大統領の座を事実上追われ、クリミアで足取りが途絶えたヤヌコビッチ氏も、親露勢力による保護が取り沙汰されている。
また、クリミアには旧ソ連のスターリン時代に迫害を受けた少数民族クリミア・タタール人も居住。ロイター通信は、新政権支持で集まった住民の多くがタタール系だったと伝えた。
26日には議会の前で、クリミア・タタール人と親露派の間で小競り合いが起き、地元保健当局は少なくとも1人が死亡、30人が負傷したと明らかにした。
一方、ウクライナ最高会議(議会)は27日、ヤヌコビッチ氏を大統領の座から追い落とした政変を主導した旧野党勢力による内閣を承認し、新政府を発足させる。旧野党勢力が26日夜発表した「連合野党・祖国」のアルセニー・ヤツェニュク幹部(39)を首相とする閣僚候補リストが投票に掛けられる予定。