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【東日本大震災3年】被災地再訪(3) きょう持ち上げるのはかわいい妹 (1/5ページ)

2014.3.11 17:25

「水をくむ少年」松本魁翔君もいまや中学1年生になった。バスケットボール部に入り日々練習に励む。小学生から続けている空手も継続して多忙な毎日ながら、米研ぎとお風呂掃除などの家事も手伝う=2014年2月17日、宮城県気仙沼市(矢島康弘撮影)

「水をくむ少年」松本魁翔君もいまや中学1年生になった。バスケットボール部に入り日々練習に励む。小学生から続けている空手も継続して多忙な毎日ながら、米研ぎとお風呂掃除などの家事も手伝う=2014年2月17日、宮城県気仙沼市(矢島康弘撮影)【拡大】

  • がれきの中、一生懸命水を運ぶ松本魁翔君。この写真は「水をくむ少年」というタイトルで国内外の新聞に掲載され、俳優の高倉健さんの心をも動かした=2011年3月14日、宮城県気仙沼市(共同)
  • 3年前と同じようにお互いの頬をつねるポーズを取る双子の兄、大川海渡(かいと)君と弟、海成(かいせい)君。4月からは別々の高校へ進み、柔道の県大会では初めて敵味方となって闘うことに=2014年2月14日、岩手県下閉伊郡山田町(鈴木健児撮影)
  • 山田町立大沢小学校を卒業した双子の兄、大川海渡(かいと)君(左)と弟の海成(かいせい)君=2011年3月31日、岩手県下閉伊郡山田町(安元雄太撮影)
  • 小学校からの同級生の小野寺夏美さん(左)と若生胡桃さん(いずれも15歳)は、4月から別の高校に進学する=2014年2月21日、宮城県亘理郡亘理町(鴨川一也撮影)
  • 小学校からの仲良し小野寺夏美さん(左)と若生胡桃さん。一緒に避難生活を送る避難所で前向きな明るいメッセージを書いた=2011年4月24日、宮城県亘理郡亘理町(寺河内美奈撮影)
  • 仙台市青葉区の川上理恵さん。「地震が怖い」と言っていた長男の健太くん(6)は4月から小学校に上がる。黒いランドセルを準備して、小学校生活が待ち遠しい様子だ=2014年2月21日、宮城県仙台市(矢島康弘撮影)
  • 震災直後に川上理恵さんは「子供のストレスが心配」とメッセージを書いた=2011年3月26日、宮城県仙台市(矢島康弘撮影)
  • 「みなさん大丈夫ですか?」とメッセージを掲げる佐々木夏蓮さん(後列右から3人目)と、弟、妹、友人ら=2011年3月19日、宮城県本吉郡南三陸町(植村光貴撮影)
  • 震災直後、志津川小に避難していた(左から)阿部舞さん、佐々木夏蓮さんと空君、礼君、禅君の姉弟、千葉航洋君。後方の建物は舞さん、夏蓮さん、航洋君が通っている志津川中学校。この中学も震災直後は避難所だった=2014年2月23日、宮城県本吉郡南三陸町(植村光貴撮影)
  • 主な被災地・施設=2011年3月11日当時

 ≪宮城県気仙沼市 松本魁翔君(13)≫

 震災直後の断水で、がれきの中、片道1キロの井戸へ毎日3往復、特大の焼酎のペットボトルを手に水くみを続けた少年がいた。落ちていたくぎが靴底を貫き、足に突き刺さったこともあったという。

 「水をくむ少年」。その姿は、通信社のカメラマンに撮影され、国内外の新聞に写真が掲載された。さらにその記事に感銘を受けた俳優の高倉健さん(83)が写真を切り抜き、映画の台本に貼り付けて撮影に臨んだことで話題になった。

 少年は宮城県気仙沼市の松本魁翔(かいと)君(13)。水を重そうに運んだ少年もいまや中学1年生。一昨年生まれた妹を軽々と抱き上げることができる。

 仮設住宅に隣接する中学校に通う。バスケットボール部に入り、練習に励む日々を送る。1年生ながら本吉・気仙沼地区の選抜チームにも招集される実力派だ。小学生から打ち込んでいる空手も続けている。

 家庭内でも、妹の面倒をみるほか、風呂掃除や米とぎなどの家事も積極的に手伝う、いいお兄ちゃんだ。

 「震災後、いろんな人に出会い、助けてもらった。だから困っている人がいたら助けてあげられる大人になりたい」

 震災直後のあどけなさの残る少年は、一回り成長したように感じた。

「水をくむ少年」 いまや中学1年生

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