中国側で捜索の総指揮をとる李克強首相は13日の記者会見で、「ひとつでも望みがある限り、絶対に捜索の手は緩めない」と国民に確約した。現地で捜索にあたる艦船の船長には、衛星電話を通じて「尽力の上にも尽力せよ」と命じた。マレーシア側では、事態にいらだつ中国側のけんまくに衝撃を受けている。
中国政府が躍起となる理由は、(1)中国人乗客の自国民保護(2)中国を狙ったテロの可能性の見極め-に加え、国民の不満が政府に向けて噴き出すことを避けたいという理由による。
船艇8隻と人工衛星約10基を投じた中国の捜索陣は、国民が納得できる理由なしに縮小されることはなさそうだ。(シンガポール 吉村英輝、北京 山本秀也/SANKEI EXPRESS)