チェルシー店のリニューアルに際し、川久保さんが名和さんに依頼した作品のテーマカラーは、ゴールド。しかも大小2つ。「あくまでも服が主役なのであまり主張し過ぎないものを」という注文も伝えられた。2人のコラボレーションは、2011年のパリコレクションで名和さんがヘッドドレス(髪飾り)を制作したのが初めてで、今回が2回目になる。
「最後の最後まで予想がつかないところが面白かった」と名和さんは振り返る。当初はテーマカラーのゴールドをどうやって表現したらいいのか模索した。さまざまな材料を試した結果、最終的に温度や湿度によってできあがる気泡の大きさが変化する発泡ウレタンに目をつけた。
リニューアルオープンの3カ月前の昨年(2013年)9月、埼玉県内の茶畑に囲まれた造形スタジオで、名和さんは防護服をまとい、マスクをかぶって作品のサンプル作りに精を出していた。