名水は伝統産業にも生かされている。豊富な水があることから、手すき和紙の生産も盛んなのだ。国吉地区の「手漉和紙山本屋」では、職人さんが一心に紙作りに向かい合う。紙をすき、伸ばし、乾かし…。「本当に丁寧に作ってる。涙が出ちゃいそうになるくらい」と代表の杉野ミチ子さん。こうして出来上がった高級和紙「檀紙」はちりめんのようなシワが特徴で、手すきならではの繊細な美しさだ。
ご当地グルメに名水の恵みと盛りだくさんの今治・西条の旅。サイクリングの楽しさにも目覚め、「次は尾道から自転車で…」と再訪を決意したのだった。(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS)
■休暇村瀬戸内東予 愛媛県西条市河原津。(電)0898・48・0311。基本のバイキングプランは1万90円~(1泊2食付き)。アワビや伊予牛が楽しめるプランなども。www.qkamura.or.jp/toyo/