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【RE-DESIGN ニッポン】「買える骨董品」肥前吉田焼 (3/4ページ)

2014.5.16 15:40

肥前吉田焼の水玉食器を手がける副島謙一さん。日本中で使われてきた水玉食器の生産を現在でも続けるたった一人の職人だ=2013年12月18日、佐賀県嬉野市・吉田地区(中島光行さん撮影)

肥前吉田焼の水玉食器を手がける副島謙一さん。日本中で使われてきた水玉食器の生産を現在でも続けるたった一人の職人だ=2013年12月18日、佐賀県嬉野市・吉田地区(中島光行さん撮影)【拡大】

  • 出荷を待つ朱色の水玉模様の急須。飽きの来ないデザインと使いやすさを兼ね備えており、「用の美」を感じさせる=2013年12月18日、佐賀県嬉野市・吉田地区(中島光行さん撮影)
  • 佐賀県嬉野(うれしの)市・吉田地区

 共感、朱色への挑戦

 COS KYOTOでは、そんな副島さんとともに新たな挑戦に取り組んだ。400年間、伝統的な染付の技法を使った青色が主流であった水玉食器に、朱色を新たに加えたのである。もともとの発想は単純だった。青色の食器とセットで喜んでもらえるものが作りたい。日本人の日常に新風を吹き込みたい。そういった思いだった。

 だが、下絵による赤色は安定的に発色しない。そのことを知り尽くしている副島さんはなかなか首を縦に振らなかった。その一方で、副島さんは長年、お客さんに喜んでもらいたいという気持ちで水玉食器を作り続けてきた職人でもある。飲み明かし、語り明かすうちに、朱色の水玉食器を作るために力を合わせることになった。職人の心意気と京都で育まれた私たちの感性が通じ合った。

 それから何度もやりとりを繰り返した末、朱色の水玉に彩られた急須と湯呑みができあがった。後日、なぜ一緒に取り組んでくれたのか副島さんに尋ねたところ、意外な答えが返ってきた。互いに共感したこともあるが、「現地まで来た」ことが大きかったというのだ。

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