近江八幡市は、隣接する安土町とともに、古くから北は北国街道、東西は東山道、南は八風街道に通じる交通の要衝地。陸路と水路を確保するため琵琶湖の東岸一帯にはほかに、秀吉が住んだ長浜城、石田三成が住んだ佐和山城などが築かれてきたゆえんだ。
八幡堀は、堀を渡る風が涼しく、そぞろ歩きには格好だ。琵琶湖のアユの佃煮や近江牛、名物・赤コンニャクなどを売る店舗が並ぶ。中でも本場の近江牛を使った「三階亭」のメンチカツ(1個260円)が人気だ。
八幡堀から北に約2キロ。北之庄では、手こぎ船での水郷めぐりが行われていた。約4キロの水路を船頭さんの艪で70~80分かけて巡る。定年退職後、船頭に転職し5年目の乾喜平さん(68)は、「都会から来たお客さんは、葦(ヨシ)の茂る自然たっぷりの景色をごらんになって、『よかった~』と、喜んで帰りはるよ」と話した。