また、GEが買収した場合は、東芝が送配電機器事業に限って買い取りに出ることを検討するなど、他の企業も水面下で動きをみせる。
さらに事態を複雑にしているのが仏政府の動向。雇用確保を両陣営に求めることで、買収条件のつり上げをもくろんでいるきらいもある。「今世紀最大の案件」(業界関係者)とまでいわれる今回の買収交渉。最終決着までにまだまだ波乱がありそうだ。(那須慎一/SANKEI EXPRESS)
■アルストム エネルギー事業を主力とするフランスの重電大手。火力発電に使うガスタービンや蒸気タービンなどを製造して欧州や新興国の電力会社などに納入しているほか、送配電の制御システムなども得意とする。鉄道会社向けの車両製造なども手掛けている。経営不振に陥り、フランス政府から資金支援を受けた経緯がある。