有機農法をクラインガルテンの講習会で教えてもらい、土づくりから始めた。当初は買ってきた苗を植えていたが、「それも違うかな、と思って」と、今は種から育てている。「この方が、野菜がこうできるんだ、とイチから学び直せる」
土を触り、植物と会話し、星空を眺めつつ眠り、壮大な朝焼けに目覚める-。「自宅に帰るときには後ろ髪を引っ張られる気分」というほどの岡崎さん。この「小さな庭」を愛しているのは、小学2年生の孫娘も同じだ。「小学校に入るまでは、ほぼ毎回一緒に来ていた。ここに通って、カエルや虫が大好きになった。『畑のおうち』に行こうよ、とよく言っていますよ」
朝とれたばかりというアスパラをふるまわれた。ポリッとかじると、濃厚な香りとうま味が口の中いっぱいに広がる。「めちゃめちゃおいしいでしょう」。どうだ、とほほ笑む岡崎さんの表情は、わが子を誇る親そのものだった。(構成:塩塚夢/撮影:フォトグラファー 緑川真実(まなみ)/SANKEI EXPRESS)