中国・上海市【拡大】
日本側の検査に限界
厚生労働省は、検疫所による抜き取り検査の頻度を高めるなど検査体制の強化を検討しているが、今回のように使用期限切れといった問題はチェックしにくい。厚労省の担当者は「現地企業の管理体制やモラルが問われる場合、水際での検査強化だけで対応するのは難しい」との見解を示した。
食肉の輸入時には、検疫所が残留農薬のほか、サルモネラ菌や大腸菌の付着の有無を検査している。製品に使用期限が記載されている場合は問題ないか確認するが、加工品の原材料までは分からず、記載に虚偽があっても見抜けない。
今回の問題で厚労省は、食品衛生法に基づく輸入禁止とは別に、上海福喜食品の製品の輸入を一時的に停止し、輸入品があった場合は留め置くよう検疫所に指示した。
食の安全・監視市民委員会代表の神山美智子弁護士は「政府は、食料品の輸入に関する統一的な規格を設け、主体的な調査をできるようにする仕組みづくりに取り組むべきだ」と警鐘を鳴らした。(SANKEI EXPRESS)